◇既に中国の”ニセモノ天国”ぶりは、止まるところを知らない状態になっているのはご存知の通りである。つい最近でも、中国で8月から放送予定の高速鉄道(中国版新幹線)を主役としたテレビアニメ「高鉄?」が、日本のアニメ「超特急ヒカリアン」に酷似しているとして、中国でも盗用を疑う声が広がっている。
◇さらに、最近ではあまり目立たない製品の付属品や消耗品のニセモノまでもが流通しているという。特に多いのは電化製品のバッテリーパックやケーブル類、その他の消耗品類である。これらのニセモノが厄介なのは、製品としてそれなりに機能してしまう点であろうか。その為に、ニセモノと気がつかないで使っている人は多いのであるが、いずれ発火や故障する恐れもあり、黙認できるシロモノではない。実際に発火して死傷したという事故が起きているのである。
◇よく、メーカー企業の模倣品(ニセモノ)対策は、「モグラ叩きゲーム」の様に例えられるが、あきらめずに何度も対策を講じることが大切であり、放置する事は非常に危険な行為である。小さな芽のうちに摘んでおかないとモグラは、いずれモンスター化し、太刀打ち出来ない状態になってしまう。
◇当たり前の話であるが、模倣品は、何よりも買う人がいるから作って売る行為が後を絶たないのである。我々、一人一人が出来る事として、ニセモノには見向きもしないという強い気持ちを持つ事と、ニセモノを見分ける知識・能力を備える事が大切であり、それらが撲滅に向けての礎になるのである。経済産業省では中国国内のECサイトで販売されている日本製品の模倣品率を研究するなどの動きを見せている。知財大国を謳っている日本の国民としても真摯に対峙しなければならない問題である。(山本)